「うーとーとぅー」と「うーとーとー」、どっちが正解?
こんにちは。
「うーとーとーして、寝なさい」とか、
若い歌手が「うーとーとー」と歌うのを、
ずいぶん、耳にするようになりました。
でも実のところ、
琉球沖縄の神さまや御先祖がそれでは、
わからないかもしれないのです。
「うーとーとぅして、寝なさい」が正しいのであり、
昔からきちんと発音してきた方々は今も、
「うーとーとぅ(ー)」と正しく発音しています。
例えば、メインblogの左の動画で紹介している、
島幸子さんの唄を、お聞きになってみて下さい。
最近、「ウートートー」同様、
「トートーメー」はじめとする誤った文字表記が、
どんどん増えている気がします。
むしろ、正しく発音したり書いたりすると、
今の子どもの中には、わからない者すらいるとか。
しかし、子どもは子どもなのであり、
先に学力が落ちた若い大人のせい。
学力が低い子どもが大人になって、
その若い大人の影響で、
子どもの学力が落ちるのです。
もちろん、そうでない人もいます。
だからこそ大人は、
しっかりしなければなりません。
いずれにせよ、
まず、正しく理解するために、
言葉の意味と歴史を知るのが近道です。
研究上から正しく押さえていきましょう。
「尊ぶ御前」=
「とうとぅーめー」。
「尊いお方の、おおん前に(私は)おります』=
『うーとぅーとー』です(※「とぅー」「とー」の位置が逆)。
この二つを、もう少し詳しく押さえておきます。
「尊ぶ(=とう)」+「御(=とぅー)」+「前(=めー)」
=「とう・とぅー・めー」。
「尊いお方の(=うー)」+
「おおん前に(=とぅー)」+
「おります(=とー)」=
「うー・とぅー・とー」。
なぜそうなったのかという点になると、
研究者の中でも説は分かれるところのようで、
「尊尊御尊(=とーとぅ、とーとぅ、うーとーとぅ)」からきたという説もあります。
意味は、「ありがたや、ありがたや、ありがたいことです」。
話を元に戻して、
かつて、
男性は「あー・とぅー・とー」と言い、
女性は「うー・とぅー・とー」と言っていました。
男性の「はいさい」、女性の「はいたい」と同じです。
それが年月を経るうちに、
「とぅー」と「とー」の位置が逆になり、
また、
「さり、あー・とー・とぅー、うー・とー・とぅー」という、
男女兼用の万能型になったのではないかと、
個人的には考えています。
そう考える理由ですが、
自分が男だから、女だからという意識より、
言う対象である神に対して、
意識が移ったからではないかと考えています。
同時にまた、連続することによって、
「とぅー」と「とー」の位置が入れ代わったのも、
発音のしやすさからして自然なことの気がします。
理由や根拠は別にして、
いずれにせよ、
「とう・とぅー・めー」や、
「さり、あー・とー・とぅー、うー・とー・とぅー」へと、
一般化しました。
現代の人々が気をつけるべき点は、
正言葉のしい発音もさることがら、
その意味と、その変遷です。
琉球沖縄の神様や御先祖に、
「何か、この人、お願いしているようだが、
何を言っているのか、さっぱりわからない」、
そう思われるのは避けたいところです。
余談ですが、
「こんにちは」にあたる沖縄本島の挨拶言葉、
男性が「はいさい」と発音するのに対して、
女性の発音は、「はいたい」です。
「こんにちわ?」の場合ですか。
お話になりません。知性を疑われます。
もちろん、小学校低学年までは大目に見てあげましょう。
では。
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