ハブ住まず ~琉球沖縄の伝説

2011年02月21日

Posted by 横浜のトシ(爲井) at 20:20│Comments(0)琉球沖縄の伝説・沖縄本島編

みんなで楽しもう!
~琉球沖縄の、先祖から伝わってきたお話~

奄美・沖縄本島・沖縄先島の伝説より、第104話。


ハブ()まず



 この(はなし)は、代々(だいだい)渡嘉敷(とかしき/とぅかしち)(じま)に、ご先祖様(せんぞさま)から(つた)えられてきました。
 むかし(むかし)一匹(いっぴき)のハブを、渡嘉敷(とかしき/とぅかしち)阿波連(あはれん/あふぁり)前島(まえじま/めー)(みっ)つの(むら)で、籤引(くじび)きして()けました。
 すると、前島(まえじま)()(なか)渡嘉敷(とかしき)(あたま)阿波連(あはれん)()()たったのだそうです。
 渡嘉敷(とかしき)阿波連(あはれん)とは、(あたま)()(つな)がってハブがいるようになり、前島(まえじま)()(なか)()たったのでハブがいないという(はなし)です。
 (なお)前島(まえじま)にある印良苅(いんらかり)御嶽(うたき/おたけ)前方(ぜんぽう)にある伊利(いりー)(はたけ)に、その(とき)の、ハブの()(なか)()められていると()われる(ところ)があり、目印(めじるし)(いし)があって、(おそ)らく(いま)でもある(はず)ですが、先祖代々(せんぞだいだい)大切(たいせつ)にされて()(ところ)のため、(けっ)して(ちか)づいてはいけないとされているそうな。 

 
※この話の参考とした話
沖縄本島・沖縄県島尻郡渡嘉敷村字前島~渡嘉敷村史別冊『とかしきの民話』
沖縄本島・沖縄県宜野湾市~『南島説話』


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●伝承地
沖縄本島・沖縄県島尻郡渡嘉敷村字前島~この話は、ご先祖の伝え話なんですがね。一匹のハブを渡嘉敷、阿波連、前島の三字でくじを引いて分けたら前島はまん中、渡嘉敷は頭、阿波連は尾が当たった。渡嘉敷と阿波連とは、頭と尾がくっついてハブがいるようになったが、前島はまん中が当たり、ハブはいないという話でした。そして前島の印良苅の御嶽の前方にある伊利の畑には、そのハブのまん中を埋めた所があるんです。その畑のまん中にこれぐらいの石がありましたよ。今でもあるはずよ。そこにそれを埋めてあるからといって、さわらせもしなかったよ。(渡嘉敷村史別冊『とかしきの民話』)
沖縄本島・沖縄県宜野湾市~神が蛇を琉球、大和、唐の三国に分ったとき、琉球は頭、大和は真ん中、唐は尾を得た。それゆえに琉球のハブは食い付き、大和の蛇は腹で人を打ち、唐の蛇は尾で人をさすのである。(『南島説話』)


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