みんなで楽しもう!
〜琉球沖縄の、先祖から伝わってきたお話〜
奄美・沖縄本島・沖縄先島の伝説より、第1話。
アーマンチュー
むかしむかしの、お
ですから
どこからかやって
そこで、
それからというもの、
なおその
※この話の参考とした話
①沖縄本島具志川市安慶名〜『ふるさとの昔ばなし具志川市の民話』一
②沖縄本島宜野湾市〜『南島説話』
③沖縄本島国頭郡宜野座村松田〜宜野座村の民話』下巻〈伝説編〉
④沖縄本島中頭郡読谷村長浜〜『長浜の民話』読谷村民話資料集3
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●伝承地
①沖縄本島・沖縄県うるま市安慶名〜昔は天と地はくっついていて離れていなかった。だから人々は、はって歩いていた。立ってあるかんと物は取って食えないので、アーマンチューがどこから降りてきたかは分らんが、那覇のユーチのサチに立って、ヒヤと言って天をさし上げた。それから立って歩けるようになり、物を取って食うことができた。その人の足跡はユーチーサキに今もある。(『ふるさとの昔ばなし具志川市の民話』一)
②沖縄本島・宜野湾市〜天地がまだ一つの頃、人間は天地の間が狭いので蛙のように這って歩いていた。アーマンチュは、これを哀れに思い固い岩を足場にして両手で天を支えて立ち上がり、天を高く押上げた。それから天と地は隔たったので、人間は立って歩けるようになった。この固い岩にアーマンチュの足跡がつい
ている。(『南島説話』)
③沖縄本島・国頭郡宜野座村松田〜天からアカマヤーが降りて来て、沖縄の世は広がったという。(『宜野座村の民話』下巻〈伝説編〉)
④沖縄本島・中頭郡読谷村長浜〜唐からアーマンチューが最初に移住したのが読谷の長浜と言う。そこでは、土地が狭くて住めないということで、他の地域へ移って行った。(『長浜の民話』読谷村民話資料集3)
①沖縄本島・沖縄県うるま市安慶名〜昔は天と地はくっついていて離れていなかった。だから人々は、はって歩いていた。立ってあるかんと物は取って食えないので、アーマンチューがどこから降りてきたかは分らんが、那覇のユーチのサチに立って、ヒヤと言って天をさし上げた。それから立って歩けるようになり、物を取って食うことができた。その人の足跡はユーチーサキに今もある。(『ふるさとの昔ばなし具志川市の民話』一)
②沖縄本島・宜野湾市〜天地がまだ一つの頃、人間は天地の間が狭いので蛙のように這って歩いていた。アーマンチュは、これを哀れに思い固い岩を足場にして両手で天を支えて立ち上がり、天を高く押上げた。それから天と地は隔たったので、人間は立って歩けるようになった。この固い岩にアーマンチュの足跡がつい
ている。(『南島説話』)
③沖縄本島・国頭郡宜野座村松田〜天からアカマヤーが降りて来て、沖縄の世は広がったという。(『宜野座村の民話』下巻〈伝説編〉)
④沖縄本島・中頭郡読谷村長浜〜唐からアーマンチューが最初に移住したのが読谷の長浜と言う。そこでは、土地が狭くて住めないということで、他の地域へ移って行った。(『長浜の民話』読谷村民話資料集3)
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Posted by 横浜のtoshi at 2010年10月14日 22:08
Posted by onemahina at 2010年10月14日 21:22
あごひげ開運法さま。はいさい、今日(ちゅー)拝(うが)なびら。
さすがに、琉球国の神話の中でも、
最も古い太古の話の部類なので、足跡は残っていません。
というよりも、作られた神話です。
世界的に、古い時代、国が統一を果たすと、
自分達が神の子孫であるという神話が作り出されるのが、一般的です。
この話、つまり、琉球沖縄全域の元祖とも言える神話で、
元祖の神の名が、アーマンチュー(奄美の人)で、
琉球国から見て北ですから、
奄美の方々にとっては、特に、思うところのある話だと思います。
琉球国の神は、北方からやってきたというのですから、
なぜこんな神話があるのか、何とも不思議です。
よく知られるところの、ニライカナイは、
奄美にしても、沖縄本島にしても、先島にしても、「東の方」。
それはまさに、日いづる(昇る)方向です。
天地の分離を語る神話は、農耕民族と関係が深いとされていて、
世界中にあって、色々で面白いです。
また、生まれたての、赤ちゃんが、
四つんばいなのとも合致する神話ともいえます。
まったく、沖縄や奄美特有の話ですから、
現代の沖縄や奄美の子どもたちに、伝わればいいな〜!
コメントありがとうございました。
では。
Posted by 横浜のtoshi at 2010年10月14日 16:29
面白いです!
その岩が現在にもあり、実際に足跡が残っていると益々素敵ですね♪
今沖縄で放送されている龍神マブヤーなどで、こんな話をなぞった映画が作られたら面白いと思いました。
そうして現代の子供たちに伝われば良いな〜!
Posted by あごひげ開運法 at 2010年10月14日 15:15
SUZUさん、こんにちは。
ジブリ映画、もののけ姫を初めて見た時に、
出てくる「猩々(しょうじょう)」を見た時、このアーマンチューの話を、
直ぐに思い出しました。
もちろん、
もののけ姫では、天と地が、くっついていませんし、
監督は映画人で、民俗学の研究者ではありませんし、無関係ですが。
沖縄の民話(神話)で、この話は、とても有名であると共に、元祖のような物語です。
もっとも、本土で言えば、『万葉集』や『古事記』にあたり、
まず、多くの一般の人は、内容すら知りませんから、
沖縄の方でも、この話を知らない人が、多いと思います。
昔は、オジーやオバーや村の長老たちから、
子どもたちに、
当たり前に、
こういった、先祖からの話が、ふつうに伝わっていました。
琉神マブヤー、ウルトラマン、仮面ライダー、Disneyといった、新しいものと共に、
日本の民話、沖縄の民話、アンデルセンやグリム童話のような、
味わいのある物語は、子どもたちに残して欲しいものです。
いつも、コメント、ありがとうございます。
では。
Posted by 横浜のtoshi at 2010年10月14日 06:19
Posted by SUZU at 2010年10月13日 23:43
コメント以外の目的が急増し、承認後、受け付ける設定に変更致しました。今しばらくお待ち下さい。
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