琉球ぶくぶく道

2010年10月30日

Posted by 横浜のトシ(爲井) at 08:20│Comments(10)琉球ブクブク茶道

みんなで学ぼう!
~琉球沖縄、ブクブク茶の心~

古琉球茶道ぶくぶく茶「あけしのの会」、田中千恵子先生をお訪ねして


琉球ぶくぶく茶道


ぐすーよー、はいさい今日(ちゅう)(うが)なびら。
(みなさん、こんにちは。)

昨日(さくじつ)、2010年12月30日(木)
首里の安岡さんのご紹介(しょうかい)で、
浦添(うらそえ)安波茶(あはちゃ)にあります、
琉球ぶくぶく茶道「あけしのの会」、
田中千恵子家元(いえもと)を、お(たず)ねする機会(きかい)()ました。
(つつし)んで皆様に感謝(かんしゃ)申し上げます。

また、ブクブク茶と田中先生を知るきっかけとなった、
FM21「Miracle Okinawa」のパーソナリティ、
屋宜朋子さんにも、初めてお会いする事が出来ました。
朋子さまの、お母様もまた、田中先生の、かつての教え子だと初めて知りました。

(みな)さまとの出逢(であ)いに、深くお礼申(れいもう)し上げます。


それでは、簡単ではありますが、報告(ほうこく)させて(いただ)きます。

田中先生のお弟子(でし)さんの一人、安岡サンに(ともな)われ、
浦添の、田中先生の御自宅(ごじたく)到着(とうちゃく)
()ずは御挨拶(ごあいさつ)いたしました。

先生は、とっても笑顔がよくお似合いの、
大変に、魅力的(みりょくてき)素適(すてき)な方でいらっしゃいます。

挨拶(あいさつ)に続きまして田中先生から、
先生の元に、遠く東北の秋田と、四国の愛媛から、
ブクブク茶を勉強しに()られているお弟子さん達を、
紹介(しょうかい)いただきました。

ひとえに、ぶくぶく茶の魅力(みりょく)と、先生のお人柄(ひとがら)(した)って、
全国から、あけしのの会の門を(たた)く人は(あと)()ちません。

挨拶(あいさつ)(のち)
早速(さっそく)茶室(ちゃしつ)(とお)され、おもてなしを()けました。

まず最初に、家元(いえもと)でいらっしゃる田中先生から、
古流球(こりゅうきゅう)茶道(さどう/ちゃどう)ブクブク茶の歴史を、
続いて、「あけしのの会」の歴史(れきし)
そして、
先生が、これまで(あゆ)んで()られた道について、
色々と、お(うかが)出来(でき)ました。

琉球・沖縄ならではの、独特(どくとく)のお茶、ぶくぶく茶は、
古く琉球國(りゅうきゅう/るーちゅーくく)の時代、明国(みんこく)からの冊封使(さくほうし/さっぽうし)に、
おもてなしとして()てられたことのある、
歴史と由緒(ゆいしょ)ある、お茶であるというお話でした。

また、長い航海(こうかい)旅立(たびだ)ちに先立(さきだ)って、
安全を祈願(きがん)する(さい)や、様々(さまざま)神事(しんじ)(いわ)(ごと)はじめ、
ブクブク茶が()てられてきたのだそうです。

その一方で、時代とともに、ぶくぶく茶は一般化(いっぱんか)し、
庶民(しょみん)の間でも、ひろく(した)しまれるようになり、
琉球や、沖縄の人々にとって、
身近(みじか)存在(そんざい)になっていきました。
特に、船旅の出発地である(みなと)で、
出発前に(さき)んじて、よく飲まれるようになったとか。

沖縄の方々、そして沖縄を訪れた人にとって、
(だれ)にでも、気軽(きがる)に楽しめるお茶として、
ぶくぶく茶は、今や身近(みじか)存在(そんざい)であるのは、
いまさら、説明するまでもありません。

しかしながら、
ブクブク茶の長い伝統と歴史は、
一時期途絶(とだ)えてしまったのだそうで、
現代に、(よみがえ)らせた人こそ、
田中千恵子先生に、ほかなりません。

(まこと)勝手(かって)ながら、
初めてブクブク茶と出会った感想を、
形容(けいよう)させて(いただ)くと、こんな感じでしょうか。

ぶくぶく茶は、
琉球沖縄の(あたた)かい(こころ/ちむ)(たましい/まぶい)が、

いっぱいに()まったお茶。


そんな、ぶくぶく茶を、
現代の沖縄に、最も相応(ふさわ)しいお茶として、
また風格(ふうかく)品性(ひんせい)()(そな)えたブクブク茶道(さどう/ちゃどう)として、
琉球形式(けいしき)()を長年追究(ついきゅう)され、そして完成(かんせい)させたのが、
有名な、田中千恵子先生、その人であるわけです。

今回、お手前(てまえ)頂戴(ちょうだい)する(さい)もまた、
田中先生はじめ、(はな)やかな琉装(りゅうそう)に身を(つつ)んだ、
あけしのの会の(みな)さまから、おもてなしを受けました。

私にとりまして、それは、ブクブク茶と一緒(いっしょ)に、
いわば伝統的、琉球沖縄固有(こゆう)の文化とその(たましい)を、
最大の、おもてなしの心で頂戴(ちょうだい)する素晴(すばら)しい経験でした。

げんに、お茶を(いただ)いていると、時代や時間を()えて、
琉球国の王府(おうふ)一室(いっしつ)で、自分がもてなされている、
そんな錯覚(さっかく)に、とらわれました。

このような素晴(すば)らしい体験(たいけん)出来(でき)たのは、
ひとえに、呼んでくださった田中先生、
そして、あけしのの会の皆様(みなさま)のお(かげ)であり、
心から、お礼申し上げます。


以上をもちまして、あまりに簡単、かつ個人的な感想を、
終わらせて、いただきます。

といいますのは、素人(しろうと)の私があれこれ話すよりも、
みなさんご自身で体験されることに(まさ)るものはないと、
考えるためです。

まだ、ぶくぶく茶を(ため)されたことがない方、
久しぶりに、ブクブク茶が飲みたくなった方は、
お時間をつくって、ご家族ご友人お(さそ)い合わせの上、
また、旅の途中(とちゅう)是非(ぜひ)とも、
まずは、ぶくぶく茶を体験し、お楽しみ下さい。

琉球ぶくぶく茶道「あけしのの会」はこんなところ(参考)
http://www.myu1208.com/akesino.html


なお、新年の準備に追われ、
みなさまにおかれましては、なにかと忙しい年の()を、
(むか)えのことと(ぞん)じます。

今年は、
本当に沢山(たくさん)方々(かたがた)に民話ブログを(おとず)れて(いただ)きました。

この場をお借りし、深く感謝申し上げます。

みなさま、良い年をお迎え下さい。

Posted by 横浜のtoshi





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追記・補足研究

横浜のtoshiの、
ぶくぶく茶・琉歌(りゅうか)について
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航海の安全を祈願(きがん)する琉球(りゅうきゅう)民謡(みんよう)に、
『だんじゅ嘉例吉(かりゆし)があります。
その中に、次のような、ぶくぶく茶にかかわる、
琉歌(りゅうか/うた)の一節が、含まれています。
表記は、いろいろと伝わっているので、
それらを参考に、考えてみました。

(旅立ちの日に)
ぶくぶく()御茶(ちゃあぐぁー)
()嘉利(かり)なむん
たてて(みぐ)らしば
むとぅ(もと)()(とぅまい)


※横浜のtoshiの訳と注と解説~
【訳(解釈)】~
(まさに旅立つその日に先だって)
ぶくぶく茶よ
旅が無事で事故のない良いものとなるように
出発にあたってお茶を回してみんなで飲む時はいつも
この元の泊の港に戻ってこられるように
(福を呼ぶべく泡だっておくれ)

【語解釈】~
【だんじゅ】~本当に、いかにも、の意。
嘉例吉(かりゆし)】~名詞。めでたい事や縁起が良い事。素晴らしい事や、おめでたい事。現在、よく耳にする「かりゆしウェアー」という御祝いごとはじめ正装の服という意も、昔から沖縄でめでたい時に使う「かりー」という「おめでとう」の意も、元々のこれらの言葉から派生したものとみられる。
嘉利(かり/かりい/かーりー)】~動詞など。縁起が良い。めでたい。良きこと多かれ。『だんじゅ嘉例吉(かりゆし)』の中の「かり」を「嘉例吉」とするものがあるが、もともとこの部分は、琉歌の短歌形式の音韻で「嘉利」だったと解釈する。「嘉例吉(かりゆし)」~めでたい事や縁起がよいこと。「だんじゅ嘉例吉(かりゆし)」の嘉例吉と、琉歌の中の嘉利(かり)は縁のある語ですが、漢字や品詞が異なる扱いにしてみました。
【なむん】~の(ような)ものよ。
【たてて】~旅立ちの「立つ」と、お茶が「()つ」の意の掛詞(かけことば)と解釈した。
(みぐ)らし】~旅であちこちを「(まわ)る」のと、ぶくぶく茶を「(まわ)し飲み」する意の、掛詞(かけことば)と解釈した。
(むとぅ)】~もと、の意。
(とぅまい)】~(とまり)の港。

【※琉歌とは】
八音を中心に、五音・六音・七音を標準とする定型詩。基本的に「サンパチロク」といわれ、八・八・八・六を基本とする。
短歌形式~
○短歌(八八・八六)
仲風(なかふう)(七五・八六)と(五五・八六)
長歌形式~
○長歌(八八八八の連続音で、末句は六)
○つらね(長歌より長いもの)
○木遣り(八八の連続音で八音の間に囃子が入る)
口説く(くどぅち)(七五の連続音)

【※その他】
『南島八重垣』山内盛熹(やまうちせいき)著〜「ブクブク. ーヂャー」、「泡茶也,昔は盛んに行はれたるよしなれども,今は稀也」という表記があるという。

以上は、
仲善の仲本勝男氏に、個人的意見を聞いて頂き、
アドバスを色々と頂戴した上での私見。感謝。
必ず、転載や引用は、ひと声かけて下さい。

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村世亜木さん。

明けまして、おめでとうございます。
今年も、どうぞ宜しくお願い致します。

実は昨年、
仕事や、組合の委員長の仕事で、
なかなかストレスが多かったんです。

身や心が疲れた時、亜木さんぼブログを見ると、
心がホンワカして、随分、癒されました。感謝です。

今年も、お互いに頑張っていきましょうねぇ。
では。
Posted by 横浜のtoshi at 2011年01月01日 13:33


セコムさん、
新年、明けましておめでとうございます。

今年も、どうぞ宜しくお願い致します。

粟国行きの船が欠航し、
折角、沖縄本島にいるという事で、
暗いうちからバイクを飛ばし、
知念の、くるくまの森の、仲本社長に会いに行ってきました。

とっても喜んで頂いて、
結局、社長と専務さんと僕の3人で、
朝からずっと昼の最後まで、
民話や歴史や色々な話で、盛り上がっていました。

途中、数回、朝日を拝みました。
今日(ちゅー)拝(うが)なびら、しました。
また、凄い景色を、何度も見ました。

出掛ける前や、走って行く時、
寒くて、行くのを止めようかとも、思ったりしましたが、
やはり、初日の出は最高でした。
行って良かったです。

では。
Posted by 横浜のtoshi at 2011年01月01日 13:29


だんぱち彦さん、明けましておめでとうございます。

今年も、どうぞ宜しくお願い致します。

知念の、くるくまの森で、初日の出を拝んで、今、帰ってきました。
沖縄滞在中に、顔を出す予定ではおります。

だんぱち彦さん同様、
僕も、(怖いぐらい)ブロガーの皆さまと、次々に知り合いになり、
お金で買えない、沢山の、貴重な体験をし、
昨年は、今までにない一年でした。

お互いに、出来る範囲で、頑張っていきましょう。
では。
Posted by 横浜のtoshi at 2011年01月01日 13:20


kiraraサン、新年、明けまして、おめでとうございます。

こちらこそ、
今年もどうぞ、宜しくお願いします。

kiraraサンの、ウサギ・バージョンの新ブログ、さすがです。

早朝に、くるくまの森まで、バイクを飛ばし、
初日の出を拝んできました。

まさに、今日(ちゅー)拝(うが)なびら、でした。
Posted by 横浜のtoshi at 2011年01月01日 13:12


新年おめでとうございます

かなり昔ですが・・・

ぶくぶく茶いただいたことがあります。
大きな器と大きな茶筅でした。

少し甘かったな (^^)♪
Posted by 村世亜木(むらせあき)村世亜木(むらせあき) at 2011年01月01日 11:38


カフェくくる、うるとらまんサン。
はいさい、今日(ちゅー)拝(うが)なびら。

寒い年の瀬&新年、いかがお過ごしでしょうか。

改めまして、
新年、明けましておめでとうございます。

カフェくくるの皆さまにとりまして、
2011年が、良い年になりますよう、お祈り致します。

また、沖縄滞在中、是非、寄らせて頂きま~す。
では。
Posted by 横浜のtoshi横浜のtoshi at 2011年01月01日 02:20


近くにありいつもここにいる私ですが
toshiさんのブログのおかげで、沖縄の事を沢山
教えてもらいました。

今年もtoshiさんのブログで、勉強させて下さいね。
今年もよろしくお願いします。

ちゅららの紹介有難うございます。
Posted by セコム at 2011年01月01日 00:30


あけましておめでとうございます!
今年は、ブロガーさんに色々なドラマを頂きました。
toshiさんにも・・・・・・
私には私しかできない事をやるしかないので期待に応えられるよう・・・・・
誰も期待していないかもしれませんが(爆)頑張って行くつもりです。
toshiさんもお体に気を付けて良い年をお迎え下さい・・・・・(^^)V
Posted by だんぱち彦だんぱち彦 at 2011年01月01日 00:17


toshiさん、明けましておめでとうございます!
本年もよろしくお願い致します。。。<(_ _)>
Posted by ☆kirara☆☆kirara☆ at 2011年01月01日 00:08


今年は大変お世話になりました。来年も宜しくお願いします。
Posted by カフェくくる うるとらまんカフェくくる うるとらまん at 2010年12月31日 20:13


コメント以外の目的が急増し、承認後、受け付ける設定に変更致しました。今しばらくお待ち下さい。

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