「ちゅら」は、
はいさい、今日 拝 なびら。
本日の話題は、これ。
沖縄本島の方言の一つである「ちゅら」。
私にとって、
ずっと以前から気になっていた一つが、
「ちゅら」に「美」を当てる、
間違った表現。
そして近年、激増している。
そこで、
今はどうなっているのかと、
まずネットで「ちゅら」を検索。
すると、こんな解説がまっ先にヒット。
沖縄の方言で「美しい」とか「きれい」という意味がある。
漢字を使って書くと「美ら」。
まず出典がないし、
根拠 が書いてありません。
どこかの誰かが、
勝手に書き込んだものに過ぎません。
きっと私は聞いた事があるとか、
そう使うといった、
その手の類 いの低俗な投稿。
まさに、インターネットの実態です。
そこで、
私のこのページでは、
「ちゅら」の解説を、
こう書いておく事にします。
【解説】
「ちゅら」とは、
古語「きよらなり」の、
「きよら」からきた、
沖縄方言の一つで、
漢字を当てると「清ら」であり、
「きよらかである」の意の形容動詞。
(※「なり」が取れた形容動詞の語幹の用法)
例えば、
人を表す接尾語 「-サン」をつけると、
「ちゅらさん」となり、
心が清らかな人を指す。
以上の文法的説明は、
あくまで僕の説に過ぎませんが。
「ちゅらさん」という言葉は、
NHKドラマで日本中に広まりましたが、
その「ちゅらさん」は、
平仮名表記なので正しいのです。
心が清らかな女性は、
確かに美人に間違いありません。
（※美人は、心が清らかな人から反対まで色々。）
しかしながら、
「美らさん」では「美人」の意に。
それでは違う意味になってしまう。
「清らさん」が正しい漢字の表記です。
美人という意味ではなく、
あくまで心が清らかな人の意。
ではここで、
ちょっとみなさんに、
少し考えて頂きましょう。
沖縄の島々を指す、
「ちゅらじま」。
「ちゅらじま」＝「清ら島」。
なんと素適な言葉ではないでしょうか。
個人的には、
あの透明度が高い透き通る、
マリンブルーの海、
清らかに白い砂浜に囲まれた島々、
といった沖縄特有の景色を、
真っ先に想像します。
単に美しいのではなくて、
どこまでも清らかだからこそ美しいのです。
というわけで、
確かに沖縄の景色はじめ、
美しいものがたくさんですが、
美ら島と書かれた表現を見るたびに、
沖縄が土足で汚 されているようで、
嫌な気分を味わないではいられません。
少なくとも心が清らかではいられず、
いらだちをおぼえてしまいます。
ただ青い海を見ていれば、
すぐ癒 されて忘れますが。
「ちゅら」は、
清か、美か？
正解は、清。
美は不正解！
もう十数年来、
ことあるごとに、
私がはずっと、
主張し続けてきた話題の一つです。
ただ、これが、なかなか広まりません。
というより元に戻りません。
誰かが「美」と使い出した以前に、
なかなか戻らないのです。
ところが先日、
こんな古い本にばったり出会ったのです。
まさに心が清 められ、
沖縄の魂に癒された瞬間でした。
それが今日の話題でした。
本の表紙の好感。
※補足
日本の古語「きよらなり／清らなり」
形容動詞ナリ活用
（なら／なり・に／なり／なる／なれ／なれ）
<現代語訳の一例>
①気品があって清らかに美しい。上品で清らかに美しい。気品があって清らかに美しい。輝くように清らかに美しい。
②華やかに美しい。華麗で素晴らしい。 華美である。
以上が、古語に対する、
よくある典型的な現代訳です。
例えば、
①の中の「清らかに美しい」の部分ですが、
単なる「美しい」ではありません。
「清らかに美しい」のです。
琉球語「ちゅら」
古語「きよらなり」同様、
単語の訳に「美」が使われることは多くても、
そもそも、
「きよらなり」に「美」の字は当てられず、
当てられるのは「清」の字です。
琉球でもかなり昔から、
「ちゅ（清）ら」として使われてきました。
つまり、
美、の字が当てられる例は少なかったのです。
先に触れた、
NHKドラマ「ちゅらさん」は平仮名表記で、
美人の話ではありません。
心がきれいな女性、
心が清らかに美しい女性の話です。
祖先からずっと伝わる琉球の良き伝統は、
子孫にしっかりと、
受け継がれていかねばなりません。
親から子へ、先生から生徒へと。
清か、美か？
はいさい、
本日の話題は、これ。
沖縄本島の方言の一つである「ちゅら」。
私にとって、
ずっと以前から気になっていた一つが、
「ちゅら」に「美」を当てる、
間違った表現。
そして近年、激増している。
そこで、
今はどうなっているのかと、
まずネットで「ちゅら」を検索。
すると、こんな解説がまっ先にヒット。
沖縄の方言で「美しい」とか「きれい」という意味がある。
漢字を使って書くと「美ら」。
まず出典がないし、
どこかの誰かが、
勝手に書き込んだものに過ぎません。
きっと私は聞いた事があるとか、
そう使うといった、
その手の
まさに、インターネットの実態です。
そこで、
私のこのページでは、
「ちゅら」の解説を、
こう書いておく事にします。
【解説】
「ちゅら」とは、
古語「きよらなり」の、
「きよら」からきた、
沖縄方言の一つで、
漢字を当てると「清ら」であり、
「きよらかである」の意の形容動詞。
(※「なり」が取れた形容動詞の語幹の用法)
例えば、
人を表す
「ちゅらさん」となり、
心が清らかな人を指す。
以上の文法的説明は、
あくまで僕の説に過ぎませんが。
「ちゅらさん」という言葉は、
NHKドラマで日本中に広まりましたが、
その「ちゅらさん」は、
平仮名表記なので正しいのです。
心が清らかな女性は、
確かに美人に間違いありません。
（※美人は、心が清らかな人から反対まで色々。）
しかしながら、
「美らさん」では「美人」の意に。
それでは違う意味になってしまう。
「清らさん」が正しい漢字の表記です。
美人という意味ではなく、
あくまで心が清らかな人の意。
ではここで、
ちょっとみなさんに、
少し考えて頂きましょう。
沖縄の島々を指す、
「ちゅらじま」。
「ちゅらじま」＝「清ら島」。
なんと素適な言葉ではないでしょうか。
個人的には、
あの透明度が高い透き通る、
マリンブルーの海、
清らかに白い砂浜に囲まれた島々、
といった沖縄特有の景色を、
真っ先に想像します。
単に美しいのではなくて、
どこまでも清らかだからこそ美しいのです。
というわけで、
確かに沖縄の景色はじめ、
美しいものがたくさんですが、
美ら島と書かれた表現を見るたびに、
沖縄が土足で
嫌な気分を味わないではいられません。
少なくとも心が清らかではいられず、
いらだちをおぼえてしまいます。
ただ青い海を見ていれば、
すぐ
「ちゅら」は、
清か、美か？
正解は、清。
美は不正解！
もう十数年来、
ことあるごとに、
私がはずっと、
主張し続けてきた話題の一つです。
ただ、これが、なかなか広まりません。
というより元に戻りません。
誰かが「美」と使い出した以前に、
なかなか戻らないのです。
ところが先日、
こんな古い本にばったり出会ったのです。
まさに心が
沖縄の魂に癒された瞬間でした。
それが今日の話題でした。
本の表紙の好感。
※補足
日本の古語「きよらなり／清らなり」
形容動詞ナリ活用
（なら／なり・に／なり／なる／なれ／なれ）
<現代語訳の一例>
①気品があって清らかに美しい。上品で清らかに美しい。気品があって清らかに美しい。輝くように清らかに美しい。
②華やかに美しい。華麗で素晴らしい。 華美である。
以上が、古語に対する、
よくある典型的な現代訳です。
例えば、
①の中の「清らかに美しい」の部分ですが、
単なる「美しい」ではありません。
「清らかに美しい」のです。
琉球語「ちゅら」
古語「きよらなり」同様、
単語の訳に「美」が使われることは多くても、
そもそも、
「きよらなり」に「美」の字は当てられず、
当てられるのは「清」の字です。
琉球でもかなり昔から、
「ちゅ（清）ら」として使われてきました。
つまり、
美、の字が当てられる例は少なかったのです。
先に触れた、
NHKドラマ「ちゅらさん」は平仮名表記で、
美人の話ではありません。
心がきれいな女性、
心が清らかに美しい女性の話です。
祖先からずっと伝わる琉球の良き伝統は、
子孫にしっかりと、
受け継がれていかねばなりません。
親から子へ、先生から生徒へと。
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