ちばりよ、とは?

2017年10月21日

Posted by 横浜のトシ at 12:46│Comments(0)その他
はいさい、今日(ちゅう)(うが)なびら。

むかし、沖縄の、あるオジーがおっしゃってた事ですが、やはり「頑張(がんば)」という言い方では、思いがどうしても伝わらない、やはり「ちばりよ」でないと、と。

ご存じの方も多いけれども、沖縄の言い方に、頑張れという意味の「ちばりよ」があります。

ところが、なぜ「ちばりよ」と言うのか、という点になると、いくら色々な沖縄の人に聞いて回っても答えはさっぱりでした。

そこで調べようとして直ぐ、はっとしたのが、実は本土でも、関西より南などではよく、「気張(きば)れ」という言葉をよく日常で使う事を思い出したのでした。

大阪でも使うし、九州でもよく耳にするわけで、従ってその土地の人が沖縄に行って「ちばりよ」と聞いても、実はあまり驚かなかったりするわけです。

その一方で、関東などより北では、頑張れと言い、気張(きば)れと使わないために、その土地の人が沖縄に行って「ちばりよ」と聞くと、どういう意味ですかという事に、なってしまいがち。

そもそも、「がんばる」という言葉の歴史は意外に浅く、江戸時代から見られる語のようです。漢字を使った「頑張(がんば)る」は、それに漢字を当てた表記だとか。

そしていよいよ肝心(かんじん)である語源由来ですが、2説があるようです。

【説1】
眼張(がんば)る」が転じて「頑張(がんば)る」になったとする説で、「目をつける」や「見張る」という意味だった「眼張(がんば)る」が、「一定の場所から動かない」という意味に転じて、更にこれが現在の意味になったという説です。

【説2】
()()る」という、「自分の考えを押し通す」という意味が、現在の意味になったという説です。

現在のところ、「説1」が有力視されているようですが、東北の方言「けっぱる」は「気張(きば)る」から、「じょっぱり」は「情を張る」からであるため、あながち「説2」が誤りとは断言できません。

いずれにせよ、どんな困難が訪れても逃げずに立ち向かう、その強い意志が決して動かない、そんな気丈(きじょう)な姿勢が「がんばる」という言葉を生んだのかもしれません。

最後に、今日のお話は、あくまで個人的な想像の域を出ませんので、あしからず。




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