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~琉球沖縄の、先祖から伝わってきたお話~
~琉球沖縄の、先祖から伝わってきたお話~
奄美・沖縄本島・沖縄先島の伝説より、第18話。
島建国建
むかしむかしのお話です。
島コーダ国コーダが、島を
神さまは、あなた
さて、
そこで
すると神さまは、土
すると神さまは、
その通りに家を造ってみたところ、風上の男の
さて、子どもが
神さまは、
そこで、島コーダ国コーダは、神さまの教えに
すると
しかしながら、島コーダ国コーダは、やっとのことで
そして天の
島コーダ国コーダは、
その時の稲が、奄美大島に、
※この話の参考とした話
①『おきのえらぶ昔話』
②奄美・鹿児島県大島郡沖永良部島~『おきのえらぶ昔話』
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●伝承地
①奄美・鹿児島県大島郡和泊町出花~
島コーダ国コーダが島を建設して、
Shimakōda-kunikōda gasnima fnnudi,
島を建設したが島が地揺れし、土がぐらついて、
Shima wa funudashiga shima nu jiiyutamichi shi, micha nu yugumichi
ここ踏めばかしこ上り、かしこ踏めばここ上り、
fuma kumiba ama agari, ama kumiba fuma agari,
仕方がないので神に相じた(相談した)。相じた処が神様が言われる。
汝程の島コーダ国コーダ、その位の事が分らなかったのか、
Ura fudu nu Shimakōda-Kunikōda, unugure nu kutu wakara-dan a atina,
東の岸には黒石置け、西の岸には白石置け。
agari nu kishi niwa kuruishi uki, iri nu kishi niwa shiruishi uki.
国は建設したが、人間造る事が出来ない。
Kuni wa funudashiga ningin tsukuyunu kutu ga dikiramu.
又神に相じた。神様は、土で仏様のごと造って、息をこめれば人間が出来る、と言われる。人間は造ったが子の出来る方法は如何であろうか。又神様に相じた。神様が言われる。
えけが(男)の家は風上に造れ、女子の家は風下に造れ。
Yikiga nu yā wa uwara ni tsukuri unagu nu yā wa shāra ni tsukuri.
造った処が、風上の男の息が、風下の女に息にかかって、子が出来るようになった。子が出来るようになったが、食べるものは如何。又神様に相じた。神様が言われる。
ニラが島(竜宮)で、物種を貰って来て、作らすることせよ。
Niragashima iji munudani murati kichi chikurasunu kutu shiri.
島コーダ国コーダは神様の教えに従いニラが島へ行った。そうしてニラの大主(うふぬし)にお願いしたら、
初穂祭をしない故、物種は出されぬ。新祭(あらまつ)をした上で上げよう。
Ufatsu matui nantuni, munudani wa ijasaramu……
と言われる。そこで島コーダ国コーダ、
これ程の島のコーダ国コーダが来たる上、ただ戻る事はならじ、
kunnu Shimakōda-kunikōda ga kicharu ui tada mudu nu kutu wa naraji,
と言って、田圃の稲の穂を摘み切って袂に隠し、ニラが島から逃げ帰った。そうしてニシントーバルアメノカタバルという処まで来たら、ニラの神様に追いつかれ、打倒されて気が遠くなって死んだ。
一日しても二日たっても、島コーダ国コーダが戻って来ない。天の神様が心配されて、使いを遣って尋ねさせた処が、ニシントー原アメノカタ原に、目こぼれ鼻こぼれして死んでいた。
mii kuburi fana kuburi shi mōi shi uta mu.
天の使が薬を飲ませると、島コーダ国コーダは生返った。神様は事情を聞かれ、その穂はもとに返して、あらためて貰い受けて来るように言われた。島コーダ国コーダは再びニラが島へ行って、盗って来た穂をもとの穂に接いで、新祭をすませて後改めて穂種を貰って来た。その稲がこの島に古くからある、アサナツヌヨネゴンダネ(asanatsu-nu-yunigundani)である。(『おきのえらぶ昔話』)
②奄美・鹿児島県大島郡沖永良部島~島コーダ島テーシが永良部の国を建てた。建てる時ニラの大主が東の大潮、西の大潮を干かせた。最初島は浮いており、ぐらついていた。島コーダ、島テーシが西の崎に白石、東の崎に黒石をおいた。太陽の神にお願いしたら、子の星と午の星をおろしてくれた。子の星はエケリで午の星はウナリで二人の息子ができた。(『おきのえらぶ昔話』)
①奄美・鹿児島県大島郡和泊町出花~
島コーダ国コーダが島を建設して、
Shimakōda-kunikōda gasnima fnnudi,
島を建設したが島が地揺れし、土がぐらついて、
Shima wa funudashiga shima nu jiiyutamichi shi, micha nu yugumichi
ここ踏めばかしこ上り、かしこ踏めばここ上り、
fuma kumiba ama agari, ama kumiba fuma agari,
仕方がないので神に相じた(相談した)。相じた処が神様が言われる。
汝程の島コーダ国コーダ、その位の事が分らなかったのか、
Ura fudu nu Shimakōda-Kunikōda, unugure nu kutu wakara-dan a atina,
東の岸には黒石置け、西の岸には白石置け。
agari nu kishi niwa kuruishi uki, iri nu kishi niwa shiruishi uki.
国は建設したが、人間造る事が出来ない。
Kuni wa funudashiga ningin tsukuyunu kutu ga dikiramu.
又神に相じた。神様は、土で仏様のごと造って、息をこめれば人間が出来る、と言われる。人間は造ったが子の出来る方法は如何であろうか。又神様に相じた。神様が言われる。
えけが(男)の家は風上に造れ、女子の家は風下に造れ。
Yikiga nu yā wa uwara ni tsukuri unagu nu yā wa shāra ni tsukuri.
造った処が、風上の男の息が、風下の女に息にかかって、子が出来るようになった。子が出来るようになったが、食べるものは如何。又神様に相じた。神様が言われる。
ニラが島(竜宮)で、物種を貰って来て、作らすることせよ。
Niragashima iji munudani murati kichi chikurasunu kutu shiri.
島コーダ国コーダは神様の教えに従いニラが島へ行った。そうしてニラの大主(うふぬし)にお願いしたら、
初穂祭をしない故、物種は出されぬ。新祭(あらまつ)をした上で上げよう。
Ufatsu matui nantuni, munudani wa ijasaramu……
と言われる。そこで島コーダ国コーダ、
これ程の島のコーダ国コーダが来たる上、ただ戻る事はならじ、
kunnu Shimakōda-kunikōda ga kicharu ui tada mudu nu kutu wa naraji,
と言って、田圃の稲の穂を摘み切って袂に隠し、ニラが島から逃げ帰った。そうしてニシントーバルアメノカタバルという処まで来たら、ニラの神様に追いつかれ、打倒されて気が遠くなって死んだ。
一日しても二日たっても、島コーダ国コーダが戻って来ない。天の神様が心配されて、使いを遣って尋ねさせた処が、ニシントー原アメノカタ原に、目こぼれ鼻こぼれして死んでいた。
mii kuburi fana kuburi shi mōi shi uta mu.
天の使が薬を飲ませると、島コーダ国コーダは生返った。神様は事情を聞かれ、その穂はもとに返して、あらためて貰い受けて来るように言われた。島コーダ国コーダは再びニラが島へ行って、盗って来た穂をもとの穂に接いで、新祭をすませて後改めて穂種を貰って来た。その稲がこの島に古くからある、アサナツヌヨネゴンダネ(asanatsu-nu-yunigundani)である。(『おきのえらぶ昔話』)
②奄美・鹿児島県大島郡沖永良部島~島コーダ島テーシが永良部の国を建てた。建てる時ニラの大主が東の大潮、西の大潮を干かせた。最初島は浮いており、ぐらついていた。島コーダ、島テーシが西の崎に白石、東の崎に黒石をおいた。太陽の神にお願いしたら、子の星と午の星をおろしてくれた。子の星はエケリで午の星はウナリで二人の息子ができた。(『おきのえらぶ昔話』)
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