みんなで楽しもう!
~琉球沖縄の、先祖から伝わってきたお話~
~琉球沖縄の、先祖から伝わってきたお話~
奄美・沖縄本島・沖縄先島の伝説より、第73話。
そのうちに真千鎌は、
どんどん
そこで
「
こうして
その
その
しかし、その
真千鎌は、
かつて
「東石橋に あんどまち とぼち
へんだ真千鎌が お
と、歌ったそうです。
なお、真千鎌の
また島の
なお、この
※この話の参考とした話
①奄美・鹿児島県大島郡沖永良部島~沖永良部島郷土史資料』
Copyright (C) 横浜のtoshi All Rights Reserved.
●伝承地
①奄美・鹿児島県大島郡沖永良部島~昔、世之主の世、古里のメーヒヤに真千鎌という器量の良い女が居た。世之主が釣りに下る与和通り近くに居る事とて何時の間にか世の主のお目に止りお召しになって内城のヘンタに居らしめた。兎角している中に(とかくしているうち/あれこれの意)真千鎌は世の主の種をやどして玉の様な王子が生れる。ずんずん成長する。十四の年になると武芸も中々達者になってくる。そこで世の主は其の気象をためさんために直城まで縄を張り「我子ならば渡れる。人の子なら落ちて死ぬるに相違あるまい」と縄渡り試験を致せしに首尾よく渡って了った。王子は大屋子御拝命の為上国なさいましたが、其後世の主はあの御騒動のために御割腹召され一門皆亡んで真千鎌は侘(わ)び住ひに幾年か経ましたが王子の音沙汰が一向に聞えぬ。御衣調度など調へて機を幾機か織り切って大屋子の準備を調へて置いたがとうとう御帰国が無い。高貴な方のお妾なれば寄りそふ男もなく世間もなく真千鎌の美貌もいつしか色褪せて見る影もない有様となり、うば玉の髪も散り乱れてシラミさへ湧き出でとうとうもだへ死にました。世俗伝えてシラミに嚙倒されたといふて居たそうである。世の主の御家来どもが真千鎌のお里帰りの折り、晩くなりますと東石橋までお迎へに行ったもので、
「東石橋にあんどまちとぼち
へんだ真千鎌がお迎(むけ)しやぶら」
と歌ったのだそうです。此女のお屋敷跡は今の小山家の東で近い昔、まで其の足洗の堀りにはマンク木の葉も落ちず汚れもせなかった。御老人の方々がこの池は御大切にせねばならぬ。人に売ってもならぬと申して居たそうで、此古池から出た宝物が只今小山家に保存されて居ます。(『沖永良部島郷土史資料』)
①奄美・鹿児島県大島郡沖永良部島~昔、世之主の世、古里のメーヒヤに真千鎌という器量の良い女が居た。世之主が釣りに下る与和通り近くに居る事とて何時の間にか世の主のお目に止りお召しになって内城のヘンタに居らしめた。兎角している中に(とかくしているうち/あれこれの意)真千鎌は世の主の種をやどして玉の様な王子が生れる。ずんずん成長する。十四の年になると武芸も中々達者になってくる。そこで世の主は其の気象をためさんために直城まで縄を張り「我子ならば渡れる。人の子なら落ちて死ぬるに相違あるまい」と縄渡り試験を致せしに首尾よく渡って了った。王子は大屋子御拝命の為上国なさいましたが、其後世の主はあの御騒動のために御割腹召され一門皆亡んで真千鎌は侘(わ)び住ひに幾年か経ましたが王子の音沙汰が一向に聞えぬ。御衣調度など調へて機を幾機か織り切って大屋子の準備を調へて置いたがとうとう御帰国が無い。高貴な方のお妾なれば寄りそふ男もなく世間もなく真千鎌の美貌もいつしか色褪せて見る影もない有様となり、うば玉の髪も散り乱れてシラミさへ湧き出でとうとうもだへ死にました。世俗伝えてシラミに嚙倒されたといふて居たそうである。世の主の御家来どもが真千鎌のお里帰りの折り、晩くなりますと東石橋までお迎へに行ったもので、
「東石橋にあんどまちとぼち
へんだ真千鎌がお迎(むけ)しやぶら」
と歌ったのだそうです。此女のお屋敷跡は今の小山家の東で近い昔、まで其の足洗の堀りにはマンク木の葉も落ちず汚れもせなかった。御老人の方々がこの池は御大切にせねばならぬ。人に売ってもならぬと申して居たそうで、此古池から出た宝物が只今小山家に保存されて居ます。(『沖永良部島郷土史資料』)
コメント以外の目的が急増し、承認後、受け付ける設定に変更致しました。今しばらくお待ち下さい。
「琉球沖縄の伝説・奄美編」 新着20件 → 目次(サイトマップ) 設置方法 |