島くさらし ~琉球沖縄の伝説

2011年02月27日

Posted by 横浜のトシ at 20:20│Comments(3)琉球沖縄の伝説・奄美編

みんなで楽しもう!
~琉球沖縄の、先祖から伝わってきたお話~

奄美・沖縄本島・沖縄先島の伝説より、第110話。


(しま)くさらし



 徳之島(とくのしま)上面縄東(うえおもなわひがし)竿畑(さおばたけ)より(きた)(やま)に、(タブ)(※霊が宿る木とされたことから霊(たま/たぶ)の木とも呼ばれた)()がありました。これで(ふね)(つく)ろうと最初(さいしょ)()()()れたところ、そこから()(よう)なものが(なが)()たそうです。(あわ)てて()をよく調(しら)べて()たところ、()(また)(ひと)(あたま)(よう)なものがいくつかあります。そこでその神聖(しんせい)()(まつ)って(おが)むことにしました。そして、年越(としこ)しにお(まい)りしたり、(いね)(みの)ると初穂(はつほ)(そな)えたりしましたが、小鳥等(ことりなど)もそれを()べないそうな。 

 
※この話の参考とした話
奄美・鹿児島県大島郡伊仙町上面縄~『徳之島の昔話』


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●伝承地
奄美・鹿児島県大島郡伊仙町上面縄~東上面縄の竿畑、部落の北方二キロ位の山(クンジ)にタブの木があって、これで舟を作ろうとしたら、血が出たので、見たら木の股に人の頭がいくつかあった。そこでその木をもらい受け(そこを祭る事を誓って)その後はいつもそこを拝むようになった。つごもりの夜もこの山を祭ってこないうちは年を取る事も出来ないという。稲を刈って来ても必ずその初を上げるが、小鳥などもそれをつつかないといわれている。(『徳之島の昔話』)

※「しまくさらし(島くさらし)」~集落の入り口に、縄が張られたり、お供え物をして、集落の安泰を願う。
※「竿畑」~江戸時代、間竿(けんざお)で田畑の面積を測量することや、検地の事を、「竿入れ・竿打ち」といい、その対象である畑のこと。


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ルミさん、こんにちは。

実は、「しまくさらし/島くさらし」の、
語源までは、調べたのですが、わかりませんでした。
すみません。では。
Posted by 横浜のtoshi at 2011年03月03日 06:47


横浜のtoshiさん
こんばんは
「しまくさらし/島くさらし」
丁寧にご説明いただきありがとうございました。
考え過ぎでした
ゴメンナサイ
Posted by ルミ at 2011年03月03日 01:26


ルミさん、こんにちは。

「しまくさらし/島くさらし」というのは、
例えば、集落の入り口に、縄が張られて、集落の安泰を願うものです。

電線みたいな感じの高さでしょうか。
そこに、骨付きの肉みたいのが、ぶら下がっていたりもします。魔除けの一種です。

また、盛んな地域では、季節の変わり目など、
集落に、やなむんや、疫病や、災いが入らないようにと、
村落の入り口で祈られて、結界が張られるというわけです。

ナンデンシーの葉が、道に敷かれたり、
お供え物も、あったりします。
特に、行事やウガミが多い島でには、よくあるようです。
では。
Posted by 横浜のtoshi横浜のtoshi at 2011年03月02日 06:47


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