キョラ石 ~琉球沖縄の伝説

2011年03月05日

Posted by 横浜のトシ(爲井) at 20:20│Comments(0)琉球沖縄の伝説・奄美編

みんなで楽しもう!
~琉球沖縄の、先祖から伝わってきたお話~

奄美・沖縄本島・沖縄先島の伝説より、第116話。


キョラ(いし)



 これこそ(むかし)むかしの、お(はなし)です。
 奄美(あまみ)名瀬(なぜ)芦花部(あしけぶ)伝説(でんせつ)です。
 アマヌオナゴ(天女)が、しばしば地上(ちじょう)()りて()て、ここで羽衣(はごろも)(あら)い、(かわ)(まで)(あいだ)、この(うえ)(やす)んでいたと()われる(いし)があります。
 つまり、(いし)(へこ)みが、天女(てんにょ)のお(しり)()(かたち)という(わけ)です。
 本当(ほんとう)(はなし)なのか、天女(てんにょ)のような女性(じょせい)(すわ)った(はなし)なのか、(いし)から連想(れんそう)して(つく)られた(はなし)なのか、(さだ)かではありません。
 (いず)れにしても、(かたわ)らで飛衣羽衣(とびんすはにんす)海風(うみかぜ)(なび)(いし)腰掛(こしか)け、物思(ものおも)いにふける天女(てんにょ)は、(なに)(おも)ったことでしょう。

 
※この話の参考とした話
柳田~「夫人塚」「足跡石」
奄美・鹿児島県名瀬市芦花部~『芦花部誌』
奄美・鹿児島県大島郡笠利町平~『奄美・笠利町昔話集』


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●伝承地
柳田~「夫人塚」「足跡石」
奄美・鹿児島県名瀬市芦花部~これこそ昔々の話で、アマヌオナゴ(天女)が、しばしば下りてきて、こゝで洗濯をして衣が乾く間この石の上で休んでいた。つまり、これはこの天女のお尻や、手の跡形という訳である。まるで大正時代の小学校の読方本にあった、羽衣、つまり美保の松原における漁師と天女の物語りの奄美版というべきである。(『芦花部誌』)
奄美・鹿児島県大島郡笠利町平~天女が降りて来て、川の水を浴びていた。朝早く水を汲みに行った人がそれを見たので、天女は羽衣を着て天に飛び上がった。そのときの天女の踵と爪先とが、赤い石に残った。アモレウナグの踏み台となった足跡石である。
(『奄美・笠利町昔話集』)


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