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~琉球沖縄に伝わる民話~
新訳『球陽外卷・遺老說傳』第48話
仲里城嶽の由来
遠い昔の時代、久米島の儀間邑に、仲城按司という者がおりました。
伊敷索按司の第二子でありました。
まだ正式な按司になっていなかった頃、自分の城を大城山に建てようとして、今まさに石を運んで石垣を築こうとしていました。
その時、人知れず一人の女性(名前を音知小原と言う。堂之比屋の下女であった。逃走して世間から離れてひっそりと暮らしていた)がおりました。そして彼女は山奥から出て来て、その時に按司に告げて言うことには、
「私は、注意深くこの周囲の地を見てまいりましたが、城を構えるのに仲城山にかなう地は他にございません。
他の山より、遙かに高く聳え立ち、四方は切り立ってとても険しく、地理的にも土地の配置のさまは奥深く、充分なほどの美味しい水が泉から湧き出ていて、それに加えて目前に広がる眺望の甚だ素晴らしいこと、この上ないといえます。
謹んで申し上げますが、すでに按司殿は、石を運んで石垣を築いていらっしゃいますが、城を大城山以外に建てる事を検討されることは、完成していないだけにまた結構なことではないでしょうか。
按司はこれを聞くと大層喜んで、兵を引き連れ、早速登ってその山を視察したのでした。
そしてとりもなおさず弓矢を手に取ると、四方に向かって放って試してみると、そこが最善の地である事を知ったのでした。
やがて山の神が祀られている場所を別の所に移動して安置し、そして城をこの地に築こうとした時のことです。
すると即座に神の神託があって言うことには、
「私はずっと昔からこの尊い山に住み、慣れ親しんですでに随分になる。
願わくば、尊い地に転居して、そして心静かに落ち着かせて下さらんか。
逆に卑しい地に移るようなことは、私の真意とは異なります。」と。
按司は、結局その神の言葉に従って、神谷浜にまで進んで行き、まさにその神を案内して招きながら、すっかり小舟に乗せると、計呂宇地泊に到着し、そこの比嘉御嶽に謹んで移し申し上げたのでした。
やがて按司は大工の武久知樽金という者に命じて、城壁を築かせました。
その工事が落成して城が完成した時、按司は、吉日を選んで仲城(後の仲里城)に移り、権威を表明し、大々的に民衆に統治者となったことを宣言すると、自ら按司と称したのでした。
この時、それを聞いた中山国が、大軍を率いて久米島に到来すると、まず仲城を攻め始めたのでした。
按司は、城が堅固であるのを頼みとして、大軍を前にしても決して逃げ出すようなことはありませんでした。
中山の官軍も、その城をどうにも攻めあぐね、自軍をいったん集めて整え直すと、そのまま道を前進して具志川城を攻撃したのでした。
両陣営が戦い始めて数日も経たないうちに、中山軍は素早い勝利を収めました。
仲城按司は、これを聞いて大変驚き、直ぐさま幼い一人息子を堂之比屋に預けると、喜志良思の御嶽の中に逃げ込みましたが、そのままその後の行き先がわからなくなってしまいました。
そうして仲城は結局具志川城と同様に攻め滅ぼされてしまいました。
いっぽう堂之比屋は、やがて預かった子を推挙しようと、この子を家族全員で養い育て、またこの子には父であった仲城按司の跡を継がせようとしました。
その後何年かが経った時、中山の王が、この按司の子を取り立てて仲城の城主にしようとしました。
それをいち早く堂之比屋は耳にすると、急に裏切りをたくらむ心が芽生えてきて、即座に幼子を呼び寄せると、騙して髪を結い直す振りをしながら、とりもなおさずその時に乗じて、刀を抜いて子どもの首を刎ねると、中山王に報告して言うことには、
「突然の病に倒れてそのままお亡くなりになってしまわれました。」と。
そして君主を殺害して嘘をつき通そうと、堂之比屋は参内して中山国の天子にお目通りしてでたらめを伝えると、更に願い出て久米仲城の城主となったのでした。
間もなく王に願い出て帰郷する時に至った際のこと、久米島の人々はみな、真謝の舟着き場に堂之比屋を出迎えました。
しかし堂之比屋は、人を恐れ従わせることができる力を背景にして、出迎えの礼に対する挨拶は甚だお粗末でいい加減なものでした。
そしてそこそこに乗馬すると鞭をあてて馬をできる限り速く走らせ、まさに城の城門に入ろうとした時のことです。
思いがけず騎乗していた馬が、足を踏み外して、瞬く間に転倒したのでした。
乗っていた堂之比屋も、たちまち体が宙に躍っててひっくり返って落馬すると、ついに自分が腰に挿していた刀が刺さって死んでしまいました。
後世の人々は、そういう経緯で亡くなった按司の不思議な力をもつ骨を神とするようになり、尊び信じるようになりました。
※注や解説
【往昔】~過ぎ去った昔。大昔。往古。昔々。遙か昔。古。
【久米島儀間邑】~かつては久米島の仲里間切の集落の一つだった。
【仲城按司】~人名。久米仲城按司とも。伊敷索按司の長男で、琉球で最も高い場所に宇江城を築いたが、尚真王に滅ぼされた。
【伊敷索按司】~伝承では、英祖王統4代目の玉城按司の妾の子とされ、久米島の地を与えられてこのグスクを築いたとされる。仲城按司が長男と伝わるがここでは第二子とあり、明国に留学した兼城大屋子が第一子か。なお、子に関しては資料により大きく二つに分かれ不明な点が多い。『具志川間切旧記』(一七〇三年)によると、長男は仲城(仲里城)按司、次男は具志川按司、長女は兼城大屋子の妻、次女は照真の妻、腹違いの三男は笠末若茶良で、母は粟国島出身とある。また『琉球国由来記』(1713年)では、伊敷索按司には四子があり、それぞれが兼城村の屋敷、宇江城、具志川城・登武那覇城を拠点として各地を統治していたが、尚真王による久米島征伐で滅ぼされたとある。
【音知小原】~オトチコハラ。人名。
【婢女】~端た女。下女。召し使いの女。
【隠栖】~隠棲。世間から離れて、ひっそりと暮らすこと。
【嶽中】~高い山の中。
【乃ち】~「則ち、即ち」とも。現代仮名遣いでは「すなわち」。言いかえれば。つまり。とりもなおさず。まさしく。その時は。そうすれば。その時。昔。あの頃。当時。直ぐに。たちまち。もう。既に。
【小婢】~自分を謙った表現。
【熟熟】~熟、つくつく、とも。深く考えたり、痛切に感じたりするさま。よくよく。注意深くものを見るさま。また、物事に熱心に集中するさま。じっと。なすこともなく物寂しげなさま。
【如かず】~若かず、及かず、とも。及ばない。かなわない。に越したことはない。が最もよい。
【巍巍たり】~魏魏たり、とも。山などが高く大きいさま。徳が高く尊いさま。
【四圍】~圍は囲に同じ。四方をとり囲むこと。まわり。周囲。
【嶮嶇】~嶮も嶇も、山が切り立って険しいさま。
【地勢】~土地のありさま。山・川・平野・海など地理的事象の配置のありさま。地貌。地形と同じで、特にそれを大観する場合に用いる事が多い。人の地位や立場。よって立つ所。
【厚深】~深厚、に同じ。意味が奥深いこと。また、そのさま。心情がきわめて深く厚いこと。また、そのさま。
【能く】~良く、善く、などとも。副詞。十分に。念入りに。詳しく。巧みに。上手に。うまく。少しの間違いもなく。そっくり。甚だしく。たいそう。よくぞ。よくも。よくもまあ。たびたび。ともすれば。
【甘泉】~旨い水が湧き出る泉。
【而して】 ~そうして。それに加えて。
【光景】~目前に広がる景色。眺め。ある場面の具体的なありさま。情景。日の光。
【窮り無し】~この上なく甚だしい。
【伏して】~切に願うさま。くれぐれも。謹んで。
【乞ふ】~現代仮名遣いの、乞う。請う、とも。他人に物を与えてくれるよう求める。また何かをしてくれるよう願う。神仏に祈り求める。
【亦可ならずや】~結構なことだ。なんとよいではないか。
【士卒】~士官と兵卒。また、兵士。軍兵。兵隊。
【率帯】~「率」は、率いる、の意。「帯」は、身につける、特に武具を身につける、帯びる、持つ、携える、の意
【即ち】~「則ち、乃ち」とも。現代仮名遣いでは「すなわち」。言いかえれば。つまり。とりもなおさず。まさしく。その時は。そうすれば。その時。昔。あの頃。当時。直ぐに。たちまち。もう。既に。
【弓箭】~弓と矢。弓矢。弓矢を取る身。武士。弓矢で戦うこと。戦い。
【把る】~手に取る。
【四射】~四方に放つ。
【将に・・・・・・んとす】~今にも・・・・・・しようとする。
【山神】~山を守護し、また支配する神。山の神。山にいる神。 山嶺に宿る神霊。
【移安】~移動して安置する。
【忽ち】~直ぐ。即刻。瞬く間。俄に。急に。(多くが「たちまちに」の形で)、現に。確かに。まさに。ただ今。「立ち待ち」の意から派生した語。
【託宣】~神仏が人にのりうつったり夢の中に現れたりして、その意志を告げること。また、そのお告げ。神託。
【素より】~もとから。
【請ふ】~現代仮名遣いの、請う。乞う、とも。他人に物を与えてくれるよう求める。また何かをしてくれるよう願う。神仏に祈り求める。
【高処/卑処】~「処」=「所」。「高卑」の意は、高いことと低いこと。高低。尊いことと卑しいこと。貴賤。
【移徙】~「移」=「徙」。/「渡座」とも。貴人の転居、神輿の渡御を敬っていう語。引っ越し。
【安穏】~心静かに落ち着いていること。また、そのさま。平穏無事。
【致さしめよ】~「する」の敬語「致す」に、使役「人に・・・・・・させる」。
【如き】~「如し」は、(比況)・・・・・・ようだ。・・・・・・みたいだ。(比喩)・・・・・・と同じだ。・・・・・・のとおりだ。・・・・・・のようだ。(例示)たとえば・・・・・のようだ。・・・・・など。(不確実な断定)・・・・・・のようだ。・・・・・・らしい。
【中らず】~「中」=「当」。
【遂に】~「竟に」「終に」とも。ついに。とうとう。しまいに。結局。最後に。終わりに。また(「終ぞ」に同じで)、今までに一度も。未だ嘗て。
【前み往き】~進んで行き。
【乃ち】~「即ち、則ち」とも。現代仮名遣いでは「すなわち」。言いかえれば。つまり。とりもなおさず。まさしく。その時は。そうすれば。その時。昔。あの頃。当時。直ぐに。たちまち。もう。既に。
【請じ】~サ変「請ずる」の上一段化したもの。請ずる、の意は、客として来てもらう。またある目的のために頼んで来てもらう。案内して招き入れる。
【已に】~以前に。前に。もはや。とっくに。どう見ても。現に。すっかり。まったく。もう少しで。今にも。「已に/既に」の場合は、もう少しで、ある好ましくない事態になりそうなさま。すんでのこと。すんでのところ。
【駕し】~「駕す」は、車や馬などに乗る。他を凌ぐ。他より優位に立つ。
【計呂宇地泊】~地名。
【比嘉嶽】~比嘉御嶽。
【奉移】~「奉」は謹んで事をする意を表す語。謹んで移す。
【既にして】~そうこうしているうちに。かれこれする間に。やがて。
【武久知樽金】~大工の名。
【城垣】~城壁。
【厥の】~「厥」は「其の」に同じ。その。
【告竣】~(規模が大きな工事が)竣工、落成、工事が完成すること。
【択びて】~選んで。
【城】~仲城という。康熙六年(一六六七年)、名を仲里城に改める。
【還り】~移り。
【威権】~権威。他の者を服従させる威力。ある分野において優れたものとして信頼されていること、一般に認められていること。また、その人。
【擅にし】~「擅、縦、恣、肆」。やりたいままに振る舞うこと。自分の思い通りに事を行うこと。また、そのさま。
【大いに】~非常に。はなはだ。たくさん。
【莅みて】~その場に行って。身分が高い者がその場に出て。また、その位に就いて。統治者として仕事を処理して。
【来到】~到来。
【即ち】~「乃ち、則ち」とも。現代仮名遣いでは「すなわち」。言いかえれば。つまり。とりもなおさず。まさしく。その時は。そうすれば。その時。昔。あの頃。当時。直ぐに。たちまち。もう。既に。
【恃み】~頼みとして。
【投誠せず】~「投誠」は、亡命する、逃げる、の意。逃げようとはしなかった。
【収拾し】~拾い集めること。混乱をおさめ、状態を整えること。
【前みて】~進んで。
【勝捷】~素早い勝利。
【獲】~得る。ここでは、手に入れる。獲得する。
【喜志良思】~。御嶽の名。
【之く】~行く。
【竟に】~「遂に・終に」に同じ。ついに。とうとう。しまいに。結局。最後に。終わりに。また(「終ぞ」に同じで)、今までに一度も。未だ嘗て。
【亦】~亦、又、復亦、とも。副詞。もう一度。再び。重ねて。今度も。同様に。やはり。その上に。それにつけても。
【挙げ】~推挙する。
【家中】~ 家の中。屋敷の中。家族全員。
【父業】~父の仕事、業、生業、職業、学問、屋敷、報いを招く前世の行い、怒りの心。
【立てて】~引き立てて。
【忽ち】~直ぐ。即刻。瞬く間。俄に。急に。(多くが「たちまちに」の形で)、現に。確かに。まさに。ただ今。「立ち待ち」の意から派生した語。
【異心】~裏切りをたくらむ心。ふたごころ。反逆心。別の考え。他意。浮気心。
【萌し】~兆し、とも。芽を出す。芽生える。物事が起ころうとしている気配がある。心の中にある感情や考えなどが生まれる。
【則ち】~「即ち、乃ち」とも。現代仮名遣いでは「すなわち」。言いかえれば。つまり。とりもなおさず。まさしく。その時は。そうすれば。その時。昔。あの頃。当時。直ぐに。たちまち。もう。既に。
【召し】~「呼び寄せる」の尊敬語。
【詐りて】~嘘をいう。騙す。
【髻】~髪を頭の上に集めて束ねた所。また、その髪。
【状】~実際の有様。姿。形。成り行き。振り。手紙。書状。
【斬首】~首を切ること、また、刑。切った首。
【忽然】~物事の出現や消失が急なさま。忽如。こつねん。にわかに。突然。
【染みて】~染は沁、浸、滲とも。液体や気体が他の物に移りついて、次第に深く広がる。にじんで汚れる。液体や気体などの刺激を受けて痛みを感じる。心にしみじみと感じる。好ましくない気風の影響を受けて、その傾向をもつようになる。そまる。
【卒す】~死ぬ。
【避く】~避ける。
【入覲し】~参内して天子にお目に掛かる。
【久米】~久米仲城。
【已に】~以前に。前に。もはや。とっくに。どう見ても。現に。すっかり。まったく。もう少しで。今にも。「已に/既に」の場合は、もう少しで、ある好ましくない事態になりそうなさま。すんでのこと。すんでのところ。
【暇を乞う】~休暇を願い出る。ひまをもらう。別れの挨拶をする。別れを告げる。
【真謝津】~地名。「津」は、舟着き場、渡し場、体から出る液体、次々と湧き出て潤す。
【迎接】~出迎えて応対すること。
【答礼】~出迎えの礼に答えての礼、挨拶。
【疎】~まばら。親しくしない。おろそか。大雑把。いい加減。粗末。間をあけて通す。
【馳せ】~速く走らせ。
【想らずも】~図らずも。思いもかけず。意外にも。
【跌き】~跌は躓とも。つまずく。足を踏み外す。
【撲地として】~たちまち。
【翻す】~翻は飜とも。さっと裏返しにする。体を躍らせる。態度などを急に変える。風になびかせる。ひらめかす。
【仍りて】~仍は、因、依も。そういうわけで。そのために。それゆえ。従って。
【霊骨】~不思議な力や働きをもつ骨。
【崇信】~尊び信じること。
【原文】~往昔之世久米島儀閒邑有仲城按司者此乃伊敷索按司第二子也未爲按司時將建城于大城山運石築垣時忽有一婦女(名曰音知小(原ヵ)堂之比屋婢女走逃而隱栖焉)自嶽中出來乃告按司曰小婢熱視(熟ヵ)此地不如仲城山也他山巍巍高聳四圍嶮嶇地勢厚深能湧甘泉而光景無窮伏乞按司運石築垣建城于他山不亦可乎按司大喜率帶士卒登視其山卽把弓箭四射試之知其善地將其山神移安於他而築城于此忽有神詑宣曰素住高山相慣已久請移徙高處以致安穩若移于卑處不中吾意按司遂依其言前往神谷濱乃請其神已駕小舟至計呂宇地泊奉移于比嘉嶽卽而令武久知樽金創建城垣至厥工告竣之時按司擇吉遷城獨擅威權大莅百姓自稱按司此時中山發大兵來到久米島卽攻仲城按司恃城郭堅固不敢投誠官軍亦以其城難攻拾收其兵前攻具志川城相戰不數日大獲勝捷仲城按司聞之大驚卽寄一幼兒於堂之比屋逃入喜志良思嶽中不知其所之而城竟亦滅矣堂之比屋遂擧其幼子養育之于家中亦將此子繼父業其後王要立按司之子爲城主堂之比屋忽萌異心乃召其幼子詐爲結髻之狀卽乘其時拔刀斬首曰忽然染病而卒以避殺主之名而比屋入覲于中山請爲久米城主已當乞暇歸郷時衆人皆出于眞謝津而迎接比屋焉比屋自恃威勢答禮甚疎卽加鞭馳馬將入城門不想其所騎之馬脚跌撲地而倒比屋便翻身落馬遂爲其所帶之刀被刺而卒焉後世之人仍以按司靈骨爲神而崇信焉
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いつも、お読み頂き、いっぺー、にふぇーでーびる。m(_ _)m
本文が、長いこともありますが、
わからない単語が多すぎて、非常に、訳す気持ちが、
くじける作品でしたが、
やっとのことで、訳し終わりました。
はぁ~
横浜のtoshiさん お変わりありませんか?お元気ですか。二回目で今日読みました。面白いという昔を偲ぶ話は尽きないようですね。ネイチヤ-に回帰する若者が多くなってくるのを知ると、ちいさな会社がより楽しい会社だと思うようになりました。
48話 もっと深く読んでみます。私なりの感想を述べます。
ご苦労さんでした。
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