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~琉球沖縄に伝わる民話~
~琉球沖縄に伝わる民話~
新・口碑伝説民話集録
『琉球民話集』より、第1話
『琉球民話集』より、第1話
この方が生きていらっしゃった
さて、この
そしてそれから、
これが、
※注や解説
【
【
【
【唐】~中国や朝鮮や韓国などの
※琉球の方々の中には、すでにこの話をご存知の方もいらっしゃると思います。あくまで
元々、豚は、人間が
なお、この話の内容は学問的に扱うべきで、ネットに掲載すると、学問がない人によってこの内容が興味本位や偏見やふざけ半分で扱われる可能性もあり、いっそのこと、この話は飛ばしてしまおうかと迷いましたが、この話だけを飛ばしてしまうことには非常な違和感があり、先人に対して失礼でもありますから、そのまま載せることにしました。
ところで学問的かつ個人的な見解としては、長い人類の歴史の中で、事故や飢饉などの状況に置かれて人肉を食べたという例と、この話の内容の場合などとは分けて考えます。
つまり、葬儀で人を食べる場合なのですから、「社会文化的儀礼や慣習」として扱う内容だと考えます。例えば『与那国の歴史(一九七二年) 』(池間栄三著)によると、「与那国の葬儀に獣肉料理を喰べる風習は、上代に死人の肉を食べていた風習の名残りだといわれている(p38)」とあります。また「南島古代の葬儀(民族第二巻第五号)」にも、今回、取り上げたこの口碑伝説と同様のことが書かれ、つまり昔から、人が死ぬと親類縁者が集まってその肉を食べる風習は日本各地にあったことがわかっています。
まさにその一例として、琉球では後世になってこの風習を改めて人肉の替わりに豚肉を食べるようになったというこの話のような伝承があり、
日本全体に目を向けると、古代から、明治時代に法で禁止されるまで、アイヌ民族や日本人民族の住む日本各地のあちこちで、やはりこうした慣習や風習が残っていた地域がいくつもありますから、この話の内容は何も琉球に限ったことではないのがわかります。
個人的には、特に最も大切なことを忘れて、こういった話を扱ってはいけないと考えます。その重要なこととは、長い歴史と文化の中から生まれた慣習や風習である以上、必ずその慣習や風習の中に様々な大切な意味がこめられている点です。食べた、伝説であって実際には食べないなどということより重要なのは、まさにその行為の意味だと考えます。
琉球では、亡くなるとその人の魂は、例えばニライカナイにゆくと考えていただけではなく、死後七代になるとその人は子孫の守護神になると考えられて来ました(祖先崇拝)。そして、最期にこの世に残った肉体に対する昔の人々の考え方の
親族や一族で人肉を食べる行為の場合は、トートーメー同様、一族の
以上のような個人的で学問的な見解からしても、現代の考えを基準にして先祖の肉を食べるという行為を表面的にしか捉えずに野蛮と考えて完全否定してしまう考え方があるとすれば、それは避けられなければいけない行為です。
最後に重ねて申し上げておきますが、こういった話を聞いた未熟な子どもなどに話した場合、恐怖におびえたり精神に異常をきたす人が出るかも知れません。また心にダメージを受ける子ども、誤解する子どもが出るかも知れないなど、いずれにしても良くない結果を生む場合がありますから、くれぐれもこの話の取り扱いには、十分、注意して頂きたいと考えます。もちろん、子どもに限ったことではなく、知的水準が低い大人に対しても同じです。
なお
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