11博尖屋(ばくちややー) ~琉球沖縄の民話
~琉球沖縄に伝わる民話~
『球陽外巻・遺老説伝』より、第11話。
博尖屋(ばくちややー)
那覇、西村の北方の浜に、一つの窟(いわや)がありました(辻町西側海岸にあったが、現在はない)。
雨風も入らない中は、大きく広く、まるで家屋のようでした。
人里はなれた、そのあたりは、木が老い茂っていて、人眼につきにくいところでした。
そこで、昔はよく、賭博(ばくち)打ちの連中が、ここに大勢集まって、ひそかに賭博をして遊んでいました。その窟のことを、バクチヤヤーというようになりましたが、近世になって岩がくずれ、今ではその半分程、洞窟(どうくつ)が残っています。
※注
【那覇】(ナハ)以前の発音は「ナーファ」など。
【西】(ニシ)以前の発音も同じ。
Posted by 横浜のtoshi
関連記事